【2023年版】第二種電気工事士の合格率は?難しくなって一発で受からない?!

第二種電気工事士の筆記試験と技能試験の合格率の推移を解説。
疑問がある女性

第二種電気工事士の合格率ってどれくらい?

ベテラン男性

年々難しくなって一発で受からないのかのぉ?

こんな質問にお答えします。

この記事でわかること
  • 筆記試験と技能試験の合格率の推移
  • 【合格基準】筆記試験と技能試験
  • 筆記試験と技能試験の【難易度】
  • 合格するための勉強方法とは

こんにちは。

この記事を書いている かとひで です。

私はこんなひと。

この記事を書いているひと
かとひで
  • 1975年生まれ、高卒
  • 第二種電気工事士に一発合格
  • 電機メーカーに携わること15年

 

目次

【2023年版】第二種電気工事士の合格率は?難しくなって一発で受からない?!

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第二種電気工事士の試験を受けるにあたって、合格率って気になりませんか?

合格率や出題内容、勉強方法を知るまでは難しいのか簡単なのか、わからない試験だなと思っていました。

なぜなら、第二種電気工事士を受けた人に聞くと、いろいろな返答があるからです。

会社で先に受けた人からは、「筆記試験に2回落ちた」「技能試験で未完成で落ちた」とか。

その反面、工業高校を卒業した20代の若い子に聞くと、クラスの人はほとんど受かってましたよと言っていました。

自分で調べるまでは、合格しやすいのか難しいのかわからない資格試験だと不安ばかりでした。

本記事では第二種電気工事士の筆記試験と技能試験の合格率の推移から見る傾向、難易度や勉強方法についてを解説していますので、興味のある方はご覧ください。

●費用を抑えて独学で進めていきたいという方へ。

●一人では合格する気がしない…という方は、通信講座がおすすめ。

●費用をできるだけ安くしたいと思う方は、こちらをどうぞ。

筆記・技能試験テキスト、練習材料セット、工具セットについて解説しています。

第二種電気工事士の筆記試験と技能試験の合格率の推移

第二種電気工事士の筆記試験と技能試験の合格率の推移 H2画像

第二種電気工事士の過去5年間(上期、下期)の合計10回の合格率の推移を一覧表にしています。

合格率の算定方法

  • 合格者数÷受験者数
  • 小数点第3位を四捨五入 例)0.576→58%

筆記試験の合格率の推移

筆記試験の過去5年の合格率の表です。

合格率が一番高いのは2019年の71%(上期)であり、低いのは2018年の52%(下期)です。

筆記試験の合格率は、過去5年の平均を取ると、おおよそ60%

年度合格率
平成30(2018)年度上期58%
下期52%
令和元年(2019)年度上期71%
下期58%
令和2(2020)年度上期
下期62%
令和3(2021)年度上期60%
下期58%
令和4(2022)年度上期58%
下期53%

技能試験の合格率の推移

技能試験の過去5年の合格率の表です。

合格率が一番高いのは、2021年・22年の74%(上期)、低いのは2018年の65%(下期)です。

技能試験の合格率は、過去5年の平均を取ると、おおよそ70

年度合格率
平成30(2018)年度上期69%
下期65%
令和元年(2019)年度上期67%
下期62%
令和2(2020)年度上期68%
下期73%
令和3(2021)年度上期74%
下期71%
令和4(2022)年度上期74%
下期70%

参考文献:電気技術者試験センターの合格率の推移

●合格率のから見た推移

  • 合格率は筆記試験が約60%、技能試験が約70%
  • 合格率は比較的、高めで安定している
  • 上期の方が少し合格率が高い

その他の情報として、受験者数は上期の方が多い傾向にあります。

なぜなら、下期の技能試験は、12/24・25などの寒くて忙しい年末最後の週末に設定されているからです。

仕事が忙しくなるという理由や、寒くて手先が思うように動かないかもしれないという不安から避けられます。

私は下期に技能試験を受けましたが、12月の寒い時期に試験会場は換気がされていて、作業ができるのかなと心配でした。

寒さに弱い人は、春から夏に受験できる上期の方が良いのかもしれませんね

第二種電気工事士の筆記試験と技能試験の合格基準

第二種電気工事士の筆記試験と技能試験の合格基準 H2画像

第二種電気工事士の筆記試験と技能試験の合格基準を表にしています。

少しでも試験が身近に感じるように、私が試験を受けた感想を載せていますので、ご参考に。

筆記試験の合格基準

項目内容備考
試験方法マークシート四肢一択式
試験時間2時間(120分)午前・午後の区分あり 
問題数(配点)50問(各2点)問題1.一般問題=30問、問題2.配線図=20問
合格点60点問題1と2の合計点数で良い 足切りはない 点数の公表はない

試験方法

全ての解答方法はマークシートで、「イ・ロ・ハ・ニ」の4つの選択肢から選ぶ方式です。

4つの中から選べると言えども、しっかり勉強をしておかないと、正解を導き出せない問題もあります。

私の場合、苦手だった計算問題と複線図の問題は、それぞれ半分くらいの正答率でした。

試験時間

試験時間は、同じ日で午前と午後があるので間違えないように、事前にチェックしておきましょう。

筆記試験の場合は、試験開始後1時間経てば、最後まで待たずに退室が可能です。

私の場合は、計算問題などで苦戦していたので、見直しなどを含めるとあまり余裕はありませんでした。

問題数(配点)

問題数は50問で、配点は各2点の100点満点です。

最初の30問が一般問題で、残り20問は問題用紙に書かれている配線図から各問題が出ます。

早い段階で過去問を見ておき、どのように解答していけばいいのか対策を考えておくのをおすすめします。

なぜなら、時間がかかる問題もあるので、時間配分が合格への決め手になるからです。

たとえば、わかる問題から先にやって、時間のかかる計算問題や複線図は後回しにする方法も対策の一つです。

合格点

合格点は100点満点の60点を取れば合格とされている。

第二種電気工事士の筆記試験の良いところは、一般問題と配線図での足切りは特に設けていない。

だから、一般問題と配線図の合計点が60点以上であれば良い。

筆記試験に合格しても、何点取れたかの点数の公表はない

合格の確認は、速報の自己採点か、インターネットでの合否確認、技能試験のはがきに小さく「あなたは合格しています」と記載されているものを確認する方法になる。

技能試験の合格基準

項目内容備考
試験方法実技試験持参の工具を使用
試験時間40分材料の確認は試験開始前にする
問題数1問13個の候補問題より出題
合格完成させ、欠陥がないこと欠陥の判断基準

試験方法

試験方法は自分たちで購入した工具を使用して、与えられた問題に沿って施工をしていきます。

どんな工具を買えば良いのかとお悩みの方は、工具の選び方を載せた記事を置いておきます。

試験時間

試験時間は40分間であり、制限時間との戦いになります。

出題問題の施工に入る前に、支給された材料の確認をする時間を設けています。

候補問題を時間を測って解くとわかるのですが、初学者はとくに時間が足りないと感じるでしょう。

私も練習を続けて2回目、3回目と時間が短くなっていったので、同じ問題を繰り返すことをおすすめします。

時間を短縮できる、便利ツールも数百円で購入できますので、参考までに記事を載せておきます。

問題数

問題数は、13個の候補問題から1問出題されます。

近年では各都道府県、各地域で出題問題が異なるので、過去の出題傾向からどの問題が出るのかは予想しにくいです。

「ボックスや端子台は出題されない」と先に受けた人から聞いていましたが、きっちりボックスの問題が出ていました。

ですので、13個の候補問題は、まんべんなく取り組み、時間内に正確に完成させられるようにしておきましょう。

合格

技能試験の合格ラインは、「欠陥(けっかん)」という表現で細かく設定されています。

判定基準が出されていますので、意識をしながら練習をしておいた方が良いと思います。

電気工事士技能試験(第一種・第二種)欠陥の判断基準

おおざっぱではありますが、下記の内容があります。

  • 時間内に完成できなかった
  • 電線の被覆の嚙みこみ
  • スイッチと負荷との接続間違い
  • 電線のカット寸法(短すぎる)
  • 端子台からの電線抜け
  • リングスリーブの圧着不備
  • 差込コネクタ装着不備

第二種電気工事士の筆記試験と技能試験の難易度

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第二種電気工事士の難易度と言っても、難しく考える必要はありません。

筆記試験は基本的なことを理解して過去問を繰り返す、技能試験は13個の候補問題を繰り返すことにより、合格できる資格試験です。

しかし、簡単には合格させてくれません。

筆記試験では、第1問目から電気理論が出題され、面食らってしまうことでしょう。

技能試験は、40分間という制限時間を設けられた作業をする試験ですので、作業効率を考える必要があります。

筆記試験の難易度

筆記試験では、7つの科目から50問が出題されます。

問題1の一般問題と、問題2の配線図とに分類されていますが、各問題に7つの科目がちりばめられている感じです。

筆記試験の科目は7科目

  1. 電気に関する基礎理論
  2. 配電理論及び配線設計
  3. 電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
  4. 電気工事の施工方法
  5. 一般用電気工作物の検査方法
  6. 配線図
  7. 一般用電気工作物の保安に関する法令

 

私は筆記試験の中で、電気理論の計算問題を捨て、複線図の問題も捨てました

他の問題で合格ラインの60点(配点2点として30問)を取れば合格できると考え、苦手な科目は切り捨てました。

その結果、速報での自己採点で74点と自慢できる点数ではないですが、合格できました。

私は、仕事をしながらの試験勉強だったので、時間が限られていました。

そんな私が、思い切って苦手科目は捨てた経験談を記事にしています。

もしあなたが計算問題と複線図に苦手意識があるなら、参考までにどうぞ。

技能試験の難易度

技能試験では、9項目の内容が出題されるとありますが、この9項目は特に重要でありません

なぜなら、13個の候補問題を繰り返し解くことにより、自然にこの9項目の内容を理解できるからです。

試験では配線図を基に複線図を書き、全体像を把握し、40分間の制限時間内で施工を完成させることを求められています。

技能試験の9項目

  1. 電線の接続
  2. 配線工事
  3. 電気機器及び配線器具の設置
  4. 電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
  5. コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
  6. 接地工事
  7. 電流、電圧、電力及び電気抵抗の測定
  8. 一般用電気工作物の検査
  9. 一般用電気工作物の故障箇所の修理

 

技能試験では、試験を受ける準備として、揃えておかなければいけないものがあります。

  • 電線やコンセント、スイッチなどの材料
  • 施工するための工具一式

技能試験は、13個ある候補問題を数回解くことをおすすめします。

私が実際に技能試験の練習をした際に感じたことは、2回繰り返すと、13個すべての候補問題にも慣れてきます。

輪づくりやリングスリーブの圧着も素早くできるようになっていて、自信につながっていました。

ですので、材料セットを購入するときは、2回分が最適だと考えます。

練習の中でセット購入で足りなくなった材料は、amazonやホームセンターで単品購入しながら調整できます。

 

材料を施工するための工具も合わせて、揃えておきましょう。

筆記試験の解答速報などで合格ラインを越えていることを確認したら、いつでも始められるように購入しておきましょう。

初学者で、第二種電気工事士の資格取得のみの方は、ホーザンの工具セットをおすすめします。

なぜなら、工具を探す時間を大きく省くことができ、この工具セットを購入しておけば間違いはないからです。

13個の候補問題に完全対応しているので、資格取得専用ともいえるでしょう。

 

施工作業をより楽に進めることができる、便利ツールもあります。

第二種電気工事士に合格するための勉強方法とは

第二種電気工事士に合格するための勉強方法とは H2画像

第二種電気工事士の勉強方法は、大きく分けてこの2つに集結されると考えています。

  • 独学
  • 通信講座

独学とは、テキストと過去問を自分で購入して、一人で学習を進めていく方法。

通信講座とは、レポート課題をこなしながら学習を進めたり、動画講義を受ける方法があります。

 

筆記試験の勉強方法

自分で計画を立てて、勉強できるという方は、費用を抑えることができる独学で良いと思います。

いろんな出版社からテキストが出ているので、「どれを選べば良いのだろう……」とお悩みの方には、ランキング形式の記事がありますので、参考にしてみてください。

 

こんな人は通信講座が合っているかも知れないので、参考に見てください。

  • 一人では合格する気がしない
  • どこから手を付けていいのかわからない
  • 質問サポートでわからないところを解決したい

通信講座のメリットは、サポート体制が整っており、わからなくなったときに質問ができる点です。

技能試験の勉強方法

13個の候補問題を掲載しており、解答解説が充実しているテキストがおすすめです。

フルカラーの写真での解説で、裏から見た写真もあれば、どのように結合しているのかわかりやすいです。

YouTubeの動画でもたくさんアップされています。

私はホーザンの動画で候補問題№1~№13というのを見ながら、確認をしていました。

まとめ【2023年版】第二種電気工事士の合格率は?難しくなっている?!

まとめ【2023年版】第二種電気工事士の合格率は?難しくなっている?! H2画像

第二種電気工事士の合格率について解説してきました。

この記事でわかること
  • 第二種電気工事士の筆記試験と技能試験の合格率の推移
  • 筆記試験と技能試験の合格基準
  • 筆記試験と技能試験の難易度
  • 合格するための勉強方法とは

第二種電気工事士の筆記試験の合格率は約60%技能試験は約70%と高めの数値で安定しています。

しかし、簡単な試験というわけではなく、しっかりと対策をしていかなければ不合格になってしまいます。

筆記試験を独学でするならテキスト選びは重要であり、一人では合格する気がしないなら通信講座などがあります。

 

技能試験では、電線やコンセント、スイッチなどの材料と、それらを施工する工具一式が必要になります。

●費用をできるだけ安くしたいと思う方は、こちらをどうぞ。

筆記・技能試験テキスト、練習材料セット、工具セットについて解説しています。

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