
QC検定の合格率ってどれくらいなの?



QC検定って難易度が上がって一発で受からないの?
- QC検定3級と2級の合格率は?
- 合格基準ってあるの?
- QC検定3級と2級の合格率の推移(過去10年間)
- QC検定の難易度について
- QC検定はどんな人が受けているのか
- QC検定に合格するための勉強方法とは
こんにちは。
この記事を書いている かとひで です。
私はこんなひと。


- 1975年生まれ、高卒
- QC検定3級、2級を一発合格
- 製造業で品質管理にたずさわること10年
QC検定の合格証はこんな感じでして、免許証ではなく賞状です。


免許証みたいな認定カードが欲しい人は、費用は少しかかりますが発行してもらえます。
私は配属された品質管理の業務をより理解するために、仕事をしながらQC検定の3級と2級を取得しました。
QC検定2級を取得後、各部署(工場の製造部、技術部、その他間接部門など)に実務で培った経験も踏まえて、品質管理の社内勉強会を開催しています。
高卒の私でもQC検定2級まで合格できたのですから、あなたに合った正しい学習方法で取り組めば、良い結果が必ず出ると思います。
これからQC検定を勉強していくけど、難しいのだろうか?自分でも合格できるのだろうか?と心配されている方は、ぜひ最後まで本記事を読んでみてください。
独学で費用を抑えてがんばりたい方へ
通信講座で確実に一発合格を目指したい方へ
QC検定の合格発表日も把握しておけば、さらに学習計画を立てやすいので、記事を掲載しておきます。
【2023年版】QC検定3級2級の合格率は?難易度が上がって一発合格できない!?


今からQC検定を受けようと考えている人には、合格率って気になりますよね?
過去の合格率から読み取れることは、こんな感じ。
- 年々難易度が上がっているのか
- 回によってバラツキはあるのか
- 級によって合格率はどれほど違うのか
QC検定は他の試験と同じで、級が上がるにつれ難易度が上がり合格率は低くなります。
ですので、3級より2級の方が難易度が高く、しっかりと対策を考えなければ受かりません。
QC検定3級の合格率
QC検定3級の合格率は、50%ほどであり、それほどむずかしい試験というほどではありません。
QC7つ道具、新QC7つ道具の基本的な使い方を習得し、QCストーリーにうまく当てはめていけるかを問う問題が多いです。
また、品質管理の考え方を学び、実践でも活かせる知識を学んでいるかを確認するレベルになります。
QC検定2級の合格率
QC検定2級の合格率は25%ほどであり、難解な数式やFTA、FMEAという解析方法を基に分析をする問題が中心です。
データを基に、品質を向上するにはどうすれば良いのかを分析する問題が多く出題されます。
ですので2級になれば一気に難しさが増し、4人に1人しか合格できない、少しむずかしい試験になります。
QC検定3級は楽しく勉強できたけど、2級から急にむずかしく感じて、途中で学習をやめてしまう人が多いです。
QC検定の合格基準
QC検定の3級と2級ともに、出題される分野は手法分野・実践分野であり、各分野の得点が50%以上必要になります。
さらに、合計の点数が70%以上であること。
本記事では、QC検定3級と2級の合格率の推移を解説していますので、興味のある方は最後まで読んでみてください。
合わせてQC検定3級と2級の合格基準や難易度、勉強方法を紹介しています。
QC検定3級と2級の合格率の推移


QC検定の合格率の推移から、下記3点の状況について解説していきます。
- 年々難易度が上がっているのか
- 回によってバラツキはあるのか
- 級によって違うのか
QC検定3級と2級の合格率を2017年9月~2022年9月の10年間の推移をご覧ください。
3級 合格率の推移
QC検定3級の合格率は50%ほどあり、まじめに取り組めば受かりやすい試験と言えるでしょう。
開催 | 年度 | 合格率 |
第24回 | 2017年9月 | 41.14% |
第25回 | 2018年3月 | 49.68% |
第26回 | 2018年9月 | 50.34% |
第27回 | 2019年3月 | 51.17% |
第28回 | 2019年9月 | 49.71% |
第29回 | 中止 | ー |
第30回 | 2020年9月 | 53.69% |
第31回 | 2021年3月 | 52.45% |
第32回 | 2021年9月 | 54.39% |
第33回 | 2022年3月 | 64.18% |
第34回 | 2022年9月 | 54.39% |
第35回 | 2023年3月 | 49.91% |
2級 合格率の推移
QC検定2級の合格率はバラツキがありますが、おおよそ25%ほどですので、やや難しい分類に入ります。
開催 | 年度 | 合格率 |
第24回 | 2017年9月 | 36.38% |
第25回 | 2018年3月 | 17.26% |
第26回 | 2018年9月 | 24.89% |
第27回 | 2019年3月 | 26.56% |
第28回 | 2019年9月 | 22.96% |
第29回 | 中止 | ー |
第30回 | 2020年9月 | 27.63% |
第31回 | 2021年3月 | 48.43% |
第32回 | 2021年9月 | 44.33% |
第33回 | 2022年3月 | 23.77% |
第34回 | 2022年9月 | 25.23% |
第35回 | 2023年3月 | 25.08% |
●合格率の傾向や出題内容から見た推移
- 合格率は安定している
- 品質知識は、以前より広義(広い意味)
- 回によってバラツキあり
- 2倍ほど合格率が高い開催回がある
- 3級は約50%、2級は約25%と考えておけばいい
QC検定3級と2級の難易度


QC検定の難易度は、年齢や経験で感じ方が違ってきますが、公式サイトで出されている知識レベルと私が学習をした中で感じた内容で表現しています。
QC検定3級
●QC検定3級で求められる知識
- データの取り方やまとめ方
- QC七つ道具の理解と活用、新QC七つ道具の基本
- QC的ものの見方と考え方
- 管理と改善の進め方
- 基本的な管理・改善活動
※詳細は品質管理検定3級レベル表をご確認ください。
QC小集団活動がある会社では、作業改善について活動するので、知識が身についていることが多く理解しやすいと思います。
ちなみに、私の勤める会社では50歳台の主婦から高卒の新入社員が受験しますが、楽しく試験勉強ができたと聞きます。
普段の業務の中で品質改善や作業改善を行っている方なら、出題内容が身近に感じることができ、無理なく合格できるレベル印象です。
QC検定2級
●QC検定2級で求められる知識
- 確率分布
- 検定・推定
- 相関分析・回帰分析
- 実験計画法
- 信頼性工学
- 品質機能展開
- 統計的プロセス管理
※詳細は品質管理検定2級レベル表をご確認ください。
2級はQC的なものの考え方を理解したうえで、集められたデータを基に、分析解析をして品質向上やクレーム対策を考えていくことができる知識を身に付けているかを試される試験です。
私は3級は楽しく学習ができたので、2級もスムーズに進むことができるかと思いきや、甘かったです。
テキストに書いていることが理解できなさ過ぎて、何度もテキストを投げ捨てて、放心状態になっていました。
高卒の私がよく一発で合格したなぁと今でも思うぐらい、3級とは比べ物にならないぐらい難易度は上がります。
3級はすんなり合格された方でも、QC検定2級を受ける人は、とても難しく感じる方も多いかもしれません。
QC検定3級と2級はどんな人が受けているのか


QC検定3級
3級は高校卒業レベルで、工業高校や専門学校の人が受けることが多い。
社会人では工場勤務のQCサークルの基礎知識、品質管理の基礎学習として受験するイメージ。
品質管理のリーダー的存在の人向け。
【3級を受けている人】
- 業種・業態にかかわらず自分たちの職場の問題解決を行う全社員(事務、営業、サービス、生産、技術)
- 品質管理を学ぶ大学生・高専生・高校生など。
年齢分布としては、25~29歳が一番多く、次に20~24歳、30~34歳と続きます。
企業が新入社員のうちに、品質管理の基礎知識を学ばせようと取り組んでいると言えるでしょう。
QC検定2級
2級は大学生レベルであり、理系の研究員の大学生も受験するほど。
社会人では、品質管理の管理監督向けで、一定の経験者が知識として整えるレベル。
【2級を受けている人】
- 自部門の品質問題解決をリードできるスタッフ。
- 品質にかかわる部署(品質管理、品質保証、研究・開発、生産、技術)の管理職・スタッフ。
年齢分布としては、一番多いのは25~29歳で、次に30~34歳と続きます。
出典:日本規格協会グループ 受験者年齢分布一覧表
QC検定3級と2級に合格するための勉強方法とは


QC検定の勉強方法は、大きく分けてこの2つに集結されると考えています。
- 独学
- 通信講座
独学とは、テキストと過去問を自分で購入して、一人で学習を進めていく方法。
通信講座とは、レポート課題をこなしながら学習を進めたり、動画講義を受ける方法があります。
自分で計画を立てて、勉強できるという方は、費用を抑えることができる独学で良いと思います。
いろんな出版社からテキストが出ているので、「どれを選べば良いのだろう……」とお悩みの方には、ランキング形式の記事がありますので、参考にしてみてください。
独学で費用を抑えてがんばりたい方へ
「一人では合格する気がしない」「どこから手を付けていいのかわからない……」「動画講義の方がわかりやすそう」という方には、通信講座の記事がありますので、興味がある方はどうぞ。
通信講座のメリットは、サポート体制が整っており、わからなくなったときに質問ができる点です。
通信講座で確実に一発合格を目指したい方へ
まとめ【2023年版】QC検定3級2級の合格率は?難易度が上がって一発合格できない


QC検定3級と2級の合格率や難易度、どんな人が受験しているかを解説してきました。
QC検定は難易度が上がっており、年々難しくなってきて、一発で受かりにくい試験になりつつあります。
しかし、合格率は一つの目安なので、コツコツと問題を解いていくことが最大の近道です。
勉強するにあたって、参考になる記事を載せていますので、興味がある方は見てください。
独学で費用を抑えてがんばりたい方へ
通信講座で確実に一発合格を目指したい方へ
QC検定は工場への転職にも有利になります。
なぜなら、モノづくりの工場では、盛んに品質改善を社員全員で行っているからです。
たとえば、提案制度やQC小集団活動があり、11月の品質月間ではQC発表会が各製造メーカーで開催しています。
ですので、品質管理の知識がある社員を求めている企業はたくさんあります。
各企業がQC検定導入にあたっての取組み事例を掲載しています。


工場求人のサイトをまとめた記事がありますので、参考までに。


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