QC検定3級2級って転職や就職に有利なの?
QC検定は製造業や工場の仕事に役立つの?
こんな疑問にお答えします。
- QC検定3級2級が転職に有利な理由
- QC検定は大手メーカーほど重要視している
- QC検定の知識が活かされる部門
- QC検定の3級と2級の求められる人材
- QC検定の知識と工場勤務経験があれば転職に有利
- QC検定取得のメリット、企業の取り組み事例
- 転職するための情報集めは必須
こんにちは。
この記事を書いている かとひで です。
私はこんなひと。
- 1975年生まれ、高卒
- QC検定3級と2級を一発合格
- 工場勤務で品質管理にたずさわること10年
QC検定は民間資格であり、独占業務ができる弁護士・公認会計士あるいは、その業界で必須とされる国家資格よりも知名度は低く、資格の重みはどうしても劣ってしまいます。
しかし、QC検定1級~4級は、年間10万人以上の受験者がいるほどの人気資格です。
QC検定の申込者数、受験者数(第1回~32回)引用:日本規格協会資料
なぜなら、日本のほとんどの企業では品質管理が行われているため、QC検定受験を推奨している企業は多く存在しているからです。
現在では終身雇用制度の崩壊に伴い、従業員が一生涯同じ企業に勤めることは難しくなりました。
それに伴って、企業は契約社員や派遣社員の労働形態を取り、臨時的な労働形態全員に対しても品質管理の教育をする必要性が出てきました。
QC検定はあなたの評価を格段に高める資格ではないものの、多くの企業で推奨されている資格ですので、転職や再就職にアピール材料として用いることで十分役に立つ資格であると言えます。
【転職・就職に有利】QC検定3級2級は製造業の工場仕事に強い理由を解説
QC検定は、製造業であれば製品の品質、接客業であれば接客対応の良し悪しを判断できる指標となります。
さらに現在では業種を問わずあらゆる仕事の質において、広い意味での品質管理として注目されている資格とされています。
QC検定の資格を有していれば、就職・転職時に大きなアピールポイントになり、特にモノづくりの現場である工場や製造業には有利になります。
本記事では、QC検定が工場・製造業の転職に有利と言える理由を解説していますので、興味のある方はご覧ください。
QC検定が工場勤務に有利な理由
QC検定の知識や考え方がなぜ工場や製造業において、有利になるのか。
QC検定が工場勤務の転職に有利な理由
- 品質第一のモノづくりの現場だから
- QCストーリーを学んでいるからQC小集団で活かせる
- 提案制度の業務改善を理解できるから
- QC七つ道具などを使って問題解決能力を身に付けている
- ヒストグラムなどの統計データの知識がある
- 組織の仕組化を構築するISOを理解しているから
- マネジメントシステムを把握できているから
大手メーカーほど、QC検定の取得には力を入れており、品質向上・作業効率の向上の活動を盛んに行っています。
なぜなら、大企業ほど品質が担保されていなければライバル企業には勝てず、世界にも通用しないからです。
大手に限らず、品質の不具合や製品検査に不正が発覚すると、信頼がなくなり大損失につながります。
ですので、従業員一人一人が品質に関して、高い知識と経験を持つことが求められています。
工場・製造業に特化した転職サイト
QC検定取得者は、モノづくりの現場で求められる品質第一の考え方を理解しているので、工場勤務が希望の方はとても重宝がられ常に需要があります。
工場系の転職に特化したサイトの代表格はこの2つで、工場勤務をご希望の方はまず登録しておけば間違いないでしょう。
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QC検定は大手企業ほど重要視されている【転職・就職に有利】
QC検定を重要視している企業はどれほどあるのか、どんな企業なのかを見ていきましょう。
QC検定に申し込んでいる企業団体は、主なところで自動車最大手のトヨタ、神戸製鉄所、セキスイハイム、食品会社、化学工業などです。
品質管理検定を推奨してる「QC検定協賛企業」の一覧が試験の主催者である品質管理協会のホームページを見るとズラリと出てきます。
QC検定に団体で申し込んでいる企業名からわかる通り、企業は品質管理について非常に重要視しており、会社員、社会人の常識レベルと位置付けている企業も少なくありません。
合格しても採用の決め手になるとまではいえませんが、大企業・中小企業、職種・分野に関係なく、日本のほとんどの企業では広い意味で品質管理を日々行っています。
そのため、品質管理検定を社内で推奨している企業は多く存在し、合格者を採用時に評価する会社もあります。
例え現場経験がゼロであったとしても、難易度の高い2級・1級合格者は、履歴書に書けば面接時にアピールできるというメリットがあります。
QC検定の知識が活かされる部門とは?【転職・就職に有利】
QC検定の知識がもっとも活かされる業務や、部署はどこなのかについて説明していきます。
学んだ知識を業務に活かせなければ取得した意味が無く役に立たないことになります。
QC検定を最大限に活用できる部署としては、社内の品質を管理する品質管理部での業務が一番役立つ部署です。
●品質管理部の現場部門
- 受入検査業務
- QC小集団活動
- 提案制度
●品質管理部の管理部門
- QC発表会
- ISO審査
- 内部監査
- 購買先監査
お客さん対応を行う品質保証部でも「なぜなぜ分析」「FTA解析」などの問題を洗い出し、原因究明して対策を講じることにQC検定の知識を活かせることができます。
次に、製造部門であり、製品の品質を工程内で作りこみ、良品を量産できる仕組みづくりに品質管理の知識が活かせます。
あまり気が付かないところでは、工場や製造業をお客さんとして相手する営業部門です。
QC検定の知識があれば、モノづくりの現場での考え方や取り組み方を理解できるので、要望に対応しやすいです。
これらの部署では、QC検定の知識があれば、スムーズに業務を進めることができるのです。
- 品質管理部
- 品質保証部
- 製造部
- 開発部
- 購買調達部
- 設計部
- 工場を顧客とする営業部
QC検定を活かせる業務や部署を探す際には、転職サイトを利用すれば探しやすいです。
QC検定の3級と2級の求められる人材【転職・就職に有利】
QC検定では3級レベルはどんな人が取得しておけば良いのか、2級を取得する必要な人はどんな人なのかを解説していきます。
QC検定の3級は一般社員、2級は管理監督者以上が望ましいと考えます。
現場作業員はQC検定3級をまずは取得
QC検定3級は、工場の一般社員や現場作業員への転職には、とても有利になります。
大手メーカーや中堅企業は、品質管理に力をとても入れているところが多く、提案制度や改善活動、QC大会、品質標語など品質改善につながる取り組みをしています。
あなたが一般の従業員として作業場で働こうと考えたとき、QC検定は3級の知識があることはとても転職活動時の書類選考や面接で有利になるでしょう。
なぜなら、品質管理についての知識があれば、品質について初歩から教える手間が省けるからです。
QC小集団で主に活用するQC7つ道具やQC手法、QCストーリーを理解しているので、品質管理や業務改善について転職先では、優位に展開できることでしょう。
管理監督者はQC検定2級以上が望ましい
QC検定2級は、工場での管理監督者である、班長や作業場長以上の方が取得しておくべき資格です。
工場・製造業の管理職の立場の人は、QC的なものの考え方をベースに工程管理や業務を進める必要があるからです。
たとえば、工場の班長や作業場長は、現場作業者が毎日の作業で打ち出したデータを基に統計的に仕事をしていきます。
QC2級のレベルはデータの解析や分析をし、今後の品質改善につなげる方向性や打開策を検討し、品質向上をすることを求められます。
大手メーカーや中小企業での転職条件としてQC検定2級以上というところも多くあります。
QC検定の知識と工場勤務経験があれば転職に有利
QC検定の取得と合わせて、工場勤務の経験がある方は知識と技能を転職先に認められれば、転職活動を優位に進めることができます。
転職サイトを見てみると、かなりの企業が応募の条件等に「工場、品質管理の実務経験」を設けている場合があります。
なぜなら、工場や製造業などは品質管理が非常に重要であり、大手メーカーは特に重きを置いてQC検定の取得を推奨しているところがたくさんあるからです。
たとえば、工場勤務で現場作業員だけでQCサークルを結成し、QC小集団活動として、現状と理想のギャップを埋めるためにみんなで取り組む活動が盛んです。
QC検定を持っているだけのアピールではなく、これまでの経験や業歴などの材料をうまく組み合わせて就職・転職で活用していくことが大切です。
特に製造関連の企業に勤めていた経験がある方は、転職活動が有利になります。
QC検定取得のメリット、企業の取組み事例【転職・就職に有利】
QC検定の取得のメリットはたくさんあり、企業側の取組み事例などを考えると、特に製造業では様々な観点から重要視されているのがわかります。
memo:QC検定取得のメリット
- QCレベルの底上げによる組織の活性化
- 社内教育の計画立案が容易に
- 人事計画性が明確に
- 採用時の能力評価基準に
QCレベルの底上げによる組織の活性化
品質管理に対する意識を高めることで、組織全体の活性化につながります。
また、社内の品質管理・問題解決力の向上及び製品品質の向上を図ることができます。
社内教育の計画立案が容易に
QC検定の取得状況によって各個人の品質管理のレベルを把握し、教育計画に活用することができます。
また、社内教育の負担の軽減を図ることができます。
人事計画性が明確に
QC検定を受検することで部署ごとに品質管理のレベルを把握し、人事計画に活用することができます。
採用時の能力評価基準に
社員、派遣社員などの採用時の能力評価基準として活用することができます。
さらに、QC検定を活用することで、品質管理レベル向上を図ることができます。
転職するための情報集めは必須【転職・就職に有利】QC検定3級2級
QC検定は工場・製造業の転職活動に有利だとお伝えしてきましたが、あなたが転職する意思が強いなら、資格を持っていなくても転職活動をすることはとても大事です。
なぜなら、年齢や経験、知識を不問とする企業も多数あるからです。
- 経験不問
- 知識不問
- 異業種歓迎
- 40代歓迎
- 50代歓迎
たとえば、派遣社員や契約社員は転職先の知識や経験が不問が多く、会社に入ってから身に付けられる社内教育が充実しているところもあります。
工場・製造業では人材不足が深刻になっており、正社員でも経験不問のところもあります。
ですので、あなたに合った条件の会社を探すのにも時間がかかるので、今からいくつか転職サイトに登録しておくのもひとつの手です。
〇あなたの条件にマッチした会社とは?
- 決まった時間内で働く工場
- なじめそうな職場
- 長続きできそうな仕事
- 家から近い職場
- 車通勤できる工場
工場に特化した転職サイト
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自分の強みを見つけてくれる自己分析サイト
転職活動の際に、同時にやってほしいことは、あなたの自己分析をしておくことです。
なぜなら、自分では気づかなかった、あなたの強みや適性が発見できる場合が多いからです。
求人を探すときに業種を狭く考えずに、視野を広げていろんな仕事の種類を念頭に探すことがポイントになります。
- 工場では受入検査・物流・製造
- 事務部門では総務・一般事務・広報・調達購買
- 技術部では設計・開発・保全・研究
ミスマッチを防ぐためにも、自己分析できるサイトがありますので、掲載しておきます。
●自己診断もできる転職サイトで自分の適性を確認できる
自己診断もできる転職求人サイトおすすめ2社
- 客観的に自分の分析ができ、アピールポイントの参考にできる
18種類の中から、あなたの強みを5つ診断
- 自分の市場価値を知りたい人におすすめ
スカウトを待つ仕組みなので、転職活動の時間が取りづらい人は最適
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まとめ【転職・就職に有利】QC検定3級2級は製造業の工場仕事に強い理由
QC検定3級と2級は、工場・製造業の転職、就職に有利な理由を解説してきました。
- QC検定3級2級が転職に有利な理由
- QC検定は大手メーカーほど重要視している
- QC検定の知識が活かされる部門
- QC検定の3級と2級の求められる人材
- QC検定の知識と工場勤務経験があれば転職に有利
- QC検定取得のメリット、企業の取り組み事例
- 転職するための情報集めは必須
この記事があなたの転職活動に少しでも有益な情報として、参考になれば幸いです。
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