【電気工事士2種】実技が厳しいと言われる理由と具体的な対策を紹介

電気工事士2種】実技が厳しいと言われる理由と具体的な対策
疑問のある男性

電気工事士2種の実技は厳しいってホント?

悩む女性

実技の対策案はないのかしら…

このような不安がある方にお答えしていきます。

この記事でわかること
  • 電気工事士2種の実技が厳しいと言われる理由
  • 技能試験の具体的な対策
  • 実技の練習に欠かせないもの
  • 実技の学習方法

 

こんにちは。

この記事を書いている かとひで です。

私はこんなひと。

この記事を書いているひと
かとひで
  • 1975年生まれ、高卒
  • 第二種電気工事士に一発合格
  • 電機メーカーに携わること15年

 

電気工事士の実技は、筆記を突破した後に立ちはだかる壁として、多くの受験者に「厳しい」と言われています。

その理由は、下記のことが挙げられます。

  • 限られた時間内に正確な配線作業を行う必要があること
  • わずかなミスでも減点・失格となる厳格な採点基準

さらに、本番では緊張や予想外のトラブルもつきものです。

しかし、的確な準備と反復練習を積むことで、合格の可能性は確実に高まります。

本記事では、技能試験が厳しいとされる理由を詳しく解説します。

さらに、初心者でも実践しやすい具体的な対策をご紹介していますので、興味のある方はご覧ください。

目次

【電気工事士2種】実技が厳しいと言われる理由

【電気工事士2種】実技が厳しいと言われる理由 H2画像

電気工事士の実技が「厳しい」と言われる理由はいくつかあります。

以下に代表的なものを紹介します。

  • 制限時間内で完成できるか不安
  • 作業工程が多く、複雑な作業が続く
  • 合格基準が厳格
  • 実物での練習が必須
  • 出題パターンが複数ある

1. 制限時間内で完成できるか不安

実技では、制限時間(40分間)内に決められた電気配線の作業を正確に完了させなければいけません。

当日は、時間に追われるので、焦ってミスをしやすくなります。

私の場合、隣の人がものすごいスピードで作業を始めたので、緊張感がマックスになったことを覚えています。

周りの作業スピードに影響されて、制限時間内で完成できるかと不安に感じやすくなります。

2. 作業工程が多く、複雑な作業が続く

作業工程が多く、候補問題を完成させるまでに複雑な作業をやり遂げないといけません。

たとえば、候補問題には以下のような作業が含まれます。

  • 配線の長さを測って正確に切る
  • 被覆を剥く(ストリップ)
  • 器具への結線(輪作りや差し込み)
  • 配線の美しさ・正確性

これらを短時間でミスなく行う必要があり、初学者にはハードルが高く感じます。

作業工程が多く、複雑な作業が作品を完成させるまで続くので、最後まで気が抜けません。


3. 合格基準が厳格

電気工事士の技能試験は、わずかな配線ミスや、結線の出来ばえについても減点や不合格につながります。

以下は、不合格になってしまう欠陥事例です。

  • 配線ミス(誤接続)
  • 結線ミス(ゆるみ、逆巻き)
  • 器具の取り付けミス
  • 外観不良(線のたるみ・ねじれなど)

実技では、合格基準が厳格なので、時間内に正確に仕上げる練習が必須です。

4. 実物での練習が必須

筆記試験と違い、実技では「手を動かす練習」が不可欠です。

実技の練習では、材料セットや工具が必要になります。

ですので、練習するための材料セットを購入する必要があり、出費がかさみます

安く済ませる方法として、練習材料を購入するよりも、レンタルしてしまう方法もあります。

準備を揃えて、実際に工具を使って電線や器具を加工して、反復練習が必須になります。

5. 出題パターンが複数ある

技能試験には「候補問題」と呼ばれる複数のパターンがあり、本番ではどれが出るか分かりません。

13題の候補問題で構成されており、すべて配線のレイアウトや、電線の長さや器具の種類が異なります。

ですので、すべてのパターンを練習しておく必要があります。

🔧 技能試験の具体的な対策

技能試験の具体的な対策 H2画像

電気工事士の技能試験対策は、効率よく段階を踏んで練習するのが合格のカギです。

以下に、具体的な対策方法とおすすめの練習手順を分かりやすくまとめます。

  • 候補問題13題を把握する
  • 工具と練習材料を用意して練習を重ねる
  • 作業の手順を定型化する
  • タイマーを使って模擬試験(40分間)
  • 減点ポイントを潰す

1. 候補問題13題を把握する

まずは、公表される候補問題の13題をすべてチェックして、把握しておく必要があります。

なぜなら、試験当日は、どの候補問題が出題されるかわからないから。

ですので、それぞれの候補問題の構造や作業工程にどんな違いがあるか理解しておきましょう。

📌 対策ポイント:

  • 共通する配線パターンを見つけて、効率よく覚える
  • 「どの問題でも出る作業」は重点的に練習

2. 工具と練習材料を用意して練習を重ねる

技能試験の合格には、試験当日に使用する工具と電線・器具での反復練習が不可欠。

必要な工具

🧰 最低限必要な工具:

  • ペンチ・ドライバー(+、−)
  • 電工ナイフ or ワイヤーストリッパー
  • スケール(メジャー)
  • 圧着工具(リングスリーブ用)
  • VAストリッパー(あると便利)

なるべく安く済ませたいけど、工具ってどれが良いんだろうと迷いますよね。

100均やホームセンターで揃えたり、工具メーカーの電気工事士の技能試験用の工具セットがあります。

練習材料・器具

📦 必要な材料:

  • 練習キット(配線器具、ケーブル、リングスリーブなど)
  • 候補問題の練習回数に分かれている(1回分~3回分)

練習材料のセットは、材料が候補問題用に揃っています。

材料を探す手間が省けて、時間短縮になります

購入ではなくレンタルする

練習材料を購入するよりも安く済ませようとするなら、レンタルする手もあります。

レンタル版の準備万端シリーズは、安いし、練習で出た電線クズも一緒に送り返せるのがとても便利。

3. 作業の手順を定型化する

作業の手順を決めてしまうことをおすすめします。

なぜなら、最初に何をするか、次にどれをするか迷いがなくなるから。

慣れていないと作業順が前後し、時間ロスやミスの元になります。

作業の手順を決めて一本の流れができてしまえば、作業ミスがなくなり、作業時間の短縮が図れます。

基本の作業手順

📋 基本の作業手順(例):

STEP
配線図の把握と施工条件の詳細を理解する
STEP
ケーブルの寸法を測り、カットする
STEP
被覆を剥く(ストリップ)
STEP
器具に配線(輪づくり・差し込み)
STEP
リングスリーブ圧着と絶縁対策
STEP
外観チェック(完成品の確認)

流れをつかむ

問題全体の流れをつかむ練習を行うことは、とても大切です。

あなたが決めた作業手順を何度も練習し、体が覚えるまで繰り返しましょう

個別の作業ごとの練習と合わせて繰り返すことで、徐々に上達していることが実感できます

4. タイマーを使って模擬試験(40分間)

試験当日を想定して、タイマーで40分間を測り、模擬試験を行いましょう。

時間の感覚をつかんでおくことは、技能試験の練習終盤にはとても大事。

目安の時間配分

🕒 目標配分例(40分の場合):

  • 材料確認・寸法測定:5分
  • 加工・配線:25分
  • 結線・圧着・確認:10分

作品が完成した後の最終チェックも時間に入れておきます。

最初は時間オーバーでもOK


電気工事士の実技の制限時間は40分間ですが、最初は時間オーバーしてもOKです。

まずは、時間内での作業よりも、完成度を優先しましょう。

徐々に制限時間内に正確に完成させることを目指すようにするば、大丈夫です。

当日を想定した練習は、とても有効かつ合格に近づきますので、ぜひ試験直前は取り入れてみてください。

5. 減点ポイントを潰す

チェックリストを作成して、欠陥になる減点ポイントをすべて潰す必要があります。

ノートに書きだすとか、テキストの書きこむなど、いつでも見返すことができることが重要。

苦手な作業は、重点的に練習あるのみです。

欠陥基準の洗い出し

あなたが練習のときに、減点事項をリスト化してチェックしておきましょう。

✅ チェック例:

  • 線の長さが正しいか
  • スリーブの選定・圧着記号が正しいか
  • 輪作りが時計回りになっているか
  • 線が抜けそうになっていないか
  • 絶縁被覆の剥きすぎがないか

作業ごとの練習

欠陥になりやすい作業については、個別で何度も練習をして、完璧に仕上げられるようにしておきましょう。

作業ごとの練習と、全体の流れの練習を行うことによって、相乗効果が出てきます。

📚 実技の練習に欠かせないもの

 実技の練習に欠かせないもの H2画像

技能試験のテキスト

技能試験のほとんどのテキストは、写真付きで手順が記載されているので、わかりやすいです。

手元にテキストを置いておけば、何度でも写真で見ることができるので、確認作業に最適

たくさんの出版社からテキストが出ていますので、ランキング形式で記事を書いています。

練習材料セット

練習材料セットは種類が豊富

練習材料セットは、いくつかの電材メーカーから、豊富な種類のラインナップがあります。

メーカーの材料セットは、候補問題に合わせて材料が揃っているので便利。

購入ではなくレンタルする

練習材料を購入するよりも安く済ませようとするなら、レンタルする手もあります。

電線や器具の練習材料のレンタルってなに?って方は、下の記事をご覧ください。

 

レンタル版の準備万端シリーズは、練習で出た電線クズも一緒に送り返せるのがとても便利。

気になる方は、下の記事をご覧ください。

工具セット

工具セットは、自分で揃える必要があり、100均などで揃うものもあります。

その他に、電気工事士2種の試験用に用意された工具セットは、厳選されたものばかりでムダがありません。

自分で探して揃えるか、電気工事士用の工具セットを購入するかのどちらかになります。

実技の学習方法

実技の学習方法 H2画像

実技の練習には欠かせないもの以外に、学習方法として、通信講座やYouTube動画などがあります。

  • 通信講座に申し込む
  • YouTube動画で閲覧

通信講座

電気工事士2種には、通信講座もあります。

テキスト、電線・器具が含まれているものもあり、まとめて購入できます。

通信講座なので、カリキュラムに沿って、動画で実技の練習を進められるものもあります。

候補問題のYouTube動画

YouTubeで個別の電線と器具の接続方法や、候補問題ごとの作業手順が閲覧できます。

しかも無料で何度でも見れるので、ぜひ、活用してみてください。

総合工具メーカー ホーザン株式会社 YouTube動画 電工試験の虎_ホーザン

まとめ【電気工事士2種】実技が厳しいと言われる理由と具体的な対策を紹介

まとめ【電気工事士2種】実技が厳しいと言われる理由と具体的な対策を紹介 H2画像

これまで電気工事士2種の実技が厳しいと言われる理由と、具体的な対策を紹介してきました。

電気工事士の実技が厳しいと言われることがありますが、練習を積み重ねれば、合格できない試験ではありません。

まずはどのような練習をすればいいのか、全体把握をしましょう。

次に、個別の作業を習得することが大事です。

  • 候補問題13問を把握する
  • 工具と練習材料を用意して練習を重ねる
  • 作業の手順を定型化する
  • タイマーを使って模擬試験(40分間)
  • 減点ポイントを潰す

合格の秘訣として、体が覚えるまで練習を重ねることです。

13題ある候補問題をどのように攻略するか全体的な把握と、個別練習を並行させると効率的な練習ができます。

40分間の制限時間内に完成させるために、効率的な作業を心がけながらの練習が必須です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次