
労働生理の【呼吸編】ってどんな内容なの?
このような質問にお答えしていきます。
- 外呼吸と内呼吸
- 呼吸運動
- 呼吸中枢
- 呼吸数と1回換気量
こんにちは。
この記事を書いている かとひで です。
私はこんなひと。

- 1975年生まれ、高卒
- 第1種衛生管理者を一発合格
- 製造業で安全衛生に携わること15年
- 現役の衛生管理者
労働生理の【呼吸】という項目です。ヒトの呼吸器官について出題されるので、各器官のはたらき、呼吸のしくみを整理しておきましょう。
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衛生管理者試験の労働生理【呼吸】過去問の出題傾向を徹底分析!
過去出題傾向:
毎回出題されている項目であり、出題されたら必ず解答できるようにしておきましょう!
ヒトの呼吸全般に対しての問題が出題され、外呼吸と内呼吸、呼吸運動、呼気と吸気、呼吸中枢は押さえておきたい。
<問題>
呼吸に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)呼吸運動は、呼吸筋が収縮と弛緩(しかん)をすることによって胸郭内容積を周期的に増減し、それに伴って肺を伸縮させることにより行われる。
(2)胸郭内容積が増し、内圧が低くなるにつれ、鼻腔(びくう)、気管などの気道を経て肺内へ流れ込む空気が吸気である。
(3)肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換を外呼吸という。
(4)通常の呼吸の場合の呼気には、酸素が約16%、二酸化炭素が約4%含まれる。
(5)身体活動時には、血液中の窒素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。
労働生理【呼吸】
公表問題 令和元年下期 問35
解答:(5)
解説:
血液中の二酸化炭素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激されて呼吸は深くなり、呼吸数は増加する。窒素分圧の上昇ではない。
『外呼吸と内呼吸』 衛生管理者試験の労働生理【呼吸】
◎外呼吸と内呼吸の問題は出題が多いので、覚えておきましょう!
- ガス交換 ➡ 酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出
- 外呼吸 ➡ 肺胞と血液中のガス交換(肺呼吸)
- 内呼吸 ➡ 細胞内でのガス交換(細胞呼吸)
『呼吸運動』 衛生管理者試験の労働生理【呼吸】
肺には筋肉がないため、おもに肋間筋(ろっ骨をつなぐ筋肉)と横隔膜の協調運動によって、呼吸運動を行なっている。
◎呼吸運動の「吸う」「吐く」の一連の流れを押さえておきましょう
- 空気を吸う➡【吸気】➡ろっ骨が上がる➡横隔膜が下がる➡「胸郭内容積が増加」
- 空気を吐く➡【呼気】➡ろっ骨が下がる➡横隔膜が上がる➡「胸郭内容積が減少」
●息を吸う、はくの動きが良くわかるイラスト

『呼吸中枢』 衛生管理者試験の労働生理【呼吸】
◎呼吸中枢があるのは延髄、身体活動時には二酸化炭素分圧が上昇します
- 呼吸に関与する筋肉は、延髄にある呼吸中枢に支配されている
- 身体活動時は血液中の二酸化炭素の濃度が上昇
- 呼吸中枢が刺激され、呼吸数が増加し、肺でのガス交換が増える

『呼吸数と1回換気量』 衛生管理者試験の労働生理【呼吸】
1分間における呼吸の数を呼吸数と言います。
成人の呼吸数は、通常、16回~20回ですが、運動や食事、入浴、発熱によって増加する。
安静時に1回の呼吸で出入りする空気の量を1回換気量と言い、成人男性では約500mlです。
【まとめ】衛生管理者試験の労働生理【呼吸】

- 外呼吸と内呼吸
- 呼吸運動
- 呼吸中枢
- 呼吸数と1回換気量
ヒトの呼吸全般に対しての問題が出題され、外呼吸と内呼吸・呼吸運動・呼気と吸気・呼吸中枢は押さえておきたい。
毎回出題されている項目であり、出題されたら必ず解答できるようにしておきましょう!
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