
サーカディアンリズムって、何のこと?
レム睡眠とノンレム睡眠の違いは?
睡眠不足になったらどうなるの?
コルチゾール?メラトニン?って、何?
このような疑問にお答えしていきます。
- 睡眠と覚醒のリズムについて
- レム睡眠とノンレム睡眠
- 睡眠の役割と不足の弊害
- コルチゾールの働きとは?
こんにちは。
この記事を書いている かとひで です。
私はこんなひと。

- 1975年生まれ、高卒
- 第1種衛生管理者を一発合格
- 製造業で安全衛生に携わること15年
- 現役の衛生管理者
私がどうやって第1種衛生管理者に一発合格できたのかを含めて、労働生理【睡眠】編についてを本記事でしっかり解説していきますので、最後までじっくりと読んでみてください。
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衛生管理者の過去問の出題傾向を徹底分析!労働生理【睡眠】編
過去出題傾向:
睡眠に関しての出題は、ストレス社会での心身ともに疲労を回復する一番の効果をもたらすものであり、現代社会での疲労回復方法においても重要視されている。
出題傾向でも、令和元年以降は頻度が高くなっている項目の一つである。
<問題>
睡眠に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)睡眠と覚醒のリズムのように、約1日の周期で繰り返される生物学的リズムをサーカディアンリズムといい、このリズムの乱れは、疲労や睡眠障害の原因となる。
(2)睡眠は、睡眠中の目の動きなどによって、レム睡眠とノンレム睡眠に分類される。
(3)コルチゾールは、血糖値の調節などの働きをするホルモンで、通常、その分泌量は明け方から増加し始め、起床前後で最大となる。
(4)レム睡眠は、安らかな眠りで、この間に脳は休んだ状態になっている。
(5)メラトニンは、睡眠に関与しているホルモンである。
労働生理【睡眠】
公表問題 令和元年下期 問44
解答:(4)
解説:
「○」(1)サーカディアンリズムの乱れは、疲労や睡眠障害の原因となる
「○」(2)浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠がある
「○」(3)記述通り
「✖」(4)記述はノンレム睡眠の説明
「○」(5)記述通り
過去問:R1上下、H30下、H28上、H26下
労働生理【睡眠】「睡眠と覚醒のリズム」
ヒトの睡眠と覚醒(かくせい)のリズムは、体内時計によって調節されています。
この体内時計のリズムを、概日(がいじつ)リズム「サーカディアンリズム」といいます。
ヒトの体内時計の周期は約25時間であり、これを地球の24時間と同調することができないと、疲労の蓄積・時差ボケ・不眠症などの睡眠障害の原因になります。
この体内時計のズレは朝の光を浴びることによって、修正することができます。
朝、起きて光を浴びることにより、脳にある体内時計の針が進み、体内時計がリセットされて活動状態に導かれます。
体内時計からの信号が発信されて、眠りを誘うメラトニンの分泌が止まります。
労働生理【睡眠】「レム睡眠とノンレム睡眠」

睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠に分類されます。
- 「急速眼球運動(Rapid Eye Movement= REM)」の略
- 眼球が活発に動く
- 脳は活動した状態
- 情報の整理
- 記憶の定着
- 浅い眠り
- 夢を見る
- 深い眠り
- 脳は休息している
- 成長ホルモンを分泌
睡眠は、深い眠りのノンレム睡眠から始まり、約90分の周期でレム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返しています。
労働生理【睡眠】「睡眠の役割と睡眠不足の弊害」

睡眠中のヒトの体は、日中活動しているときとは逆になります。緊張感がほぐれている状態です。
- 体温の低下
- 心拍数の減少
- 呼吸数の減少
日中、活動して消耗した体を、睡眠することにより疲労を回復しています。
- 脳の疲労回復
- 成長ホルモンの分泌
- 免疫力の強化
- 血圧や血糖値の調節
- 情報の整理や保存
睡眠が不足すると、感覚機能や集中力の低下を引き起こす恐れがあります。
労働生理【睡眠】「コルチゾールの働きとは?」

コルチゾールは、血糖値の調節などをするホルモンで、副腎皮質である。
分泌量は明け方にかけて増加し、起床前後に最大になる。
体温や血圧も上昇させて、脳や体を活性化してくれる体内目覚まし時計といえる。
衛生管理者【労働生理】『睡眠』まとめ
- 睡眠と覚醒のリズムについて
- レム睡眠とノンレム睡眠
- 睡眠の役割と不足の弊害
- コルチゾールの働きとは?
睡眠に関しての出題は、昨今問題になっているストレス社会においての、疲労回復に睡眠が重要視されています。
心身ともに疲労を回復する一番の効果をもたらすものであり、企業で働く従業員の疲労回復方法において重要であり、衛生管理者試験の問題にも反映されています。
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