
ホルモンのはたらきと内分泌ってなに?
パラソルモン?コルチゾール?ってなに??
副腎皮質?副甲状腺?ってどこのこと?
このような疑問にお答えしていきます。
- 分泌される主なホルモンとその働き
- パラソルモン(副甲状腺)➡カルシウム量の調整
- コルチゾール(副腎皮質)➡血糖量の増加
- アルドステロン(副腎皮質)➡塩類のバランスを調整
- ノルアドレナリン(副腎髄質)➡心拍数と血圧を上げる
- アドレナリン(副腎髄質)➡心拍数と血圧、血糖量を上げる
- インスリン(膵臓(すいぞう))➡血糖量の減少
- グルカゴン(膵臓(すいぞう))➡血糖量の増加
こんにちは。
この記事を書いている かとひで です。
私はこんなひと。

- 高卒、1975年生まれ
- 第1種衛生管理者を一発合格
- 製造業で安全衛生に携わること15年
私がどうやって第1種衛生管理者に一発合格できたのかを含めて、労働生理【ホルモン・内分泌】編についてを本記事でしっかり解説していきますので、最後までじっくりと読んでみてください。
むずかしいホルモンのはたらきは問われていませんので、ごく一般的な知識でじゅうぶん解答できる出題内容になっています。
第1種衛生管理者に一発合格はこれで決まり!おすすめのテキストと過去問
衛生管理者の労働生理【ホルモン・内分泌】出題傾向を徹底分析!
過去出題傾向:
ヒトの内分泌器ごとに、分泌される主なホルモンとその働きを理解しておきましょう。
出題形式は、「ホルモン名」・「内分泌器官」・「はたらき」の関係性が正しいか、間違っているかを問われる形式になっています。
少し聞きなれない名前があるかもしれませんが、出題されるホルモンは同じものが多いため、過去問をしっかり取り組めば点数につながる問題です。
<問題>
ホルモン、その内分泌器官及びそのはたらきの組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
ホルモン 内分泌器官 はたらき
(1)コルチゾール 副腎皮質 血糖量の増加
(2)メラトニン 副腎髄質 体液中の塩類バランスの調節
(3)パラソルモン 副甲状腺 体内のカルシウム量の調節
(4)インスリン 膵(すい)臓 血糖量の減少
(5)グルカゴン 膵(すい)臓 血糖量の増加
労働生理【ホルモン・内分泌】
公表問題 平成30年上期 問42
解答:(2)
解説:
メラトニンは脳の松果体から分泌される睡眠ホルモンともいわれている。
睡眠を安定させたり、生体時計の調整を行なったりする作用をもっています。
本問の体液中の塩類バランスの調節を行なうのは、副腎髄質のアルドステロンである。
各ホルモンの働き 労働生理【ホルモン・内分泌】
- パラソルモン 【副甲状腺】 ➡ カルシウム量の調整
- コルチゾール 【副腎皮質】 ➡ 血糖量の増加
- アルドステロン【副腎皮質】 ➡ 塩類のバランスを調整
- ノルアドレナリン【副腎髄質】 ➡ 心拍数と血圧を上げる
- アドレナリン 【副腎髄質】 ➡ 心拍数と血圧、血糖量を上げる
- インスリン【膵臓(すいぞう)】 ➡ 血糖量の減少
- グルカゴン【膵臓(すいぞう)】 ➡ 血糖量の増加
「ホルモン名」・「内分泌器官」・「はたらき」の関係性を端的にまとめました。
基本的にはこの3点セットで労働生理「ホルモンと内分泌」の項目の問題は解くことができますが、補足として各ホルモンの特徴を解説しています。
パラソルモン
ヒトの体内のカルシウムの調整を行なうホルモンです。
分泌が過剰になると、骨からカルシウムが溶け出して骨折しやすくなります。
血中のカルシウム濃度が高くなると、尿へのカルシウムも多くなり尿道結石を起こしやすくなります。
- 副甲状腺ホルモン
- 体内のカルシウム量の調整
コルチゾール
心身がストレスを受けると、急激に分泌が増えるホルモンです。
過度な分泌は、「うつ病、不眠症などの精神疾患、生活習慣病など」の疾患の原因になります。
しかし、ヒトへのはたらきとしては、「たんぱく質代謝・脂肪の分解などの代謝の促進・抗炎症および免疫抑制など」があり、必須のホルモンです。
- 副腎皮質ホルモン
- 血糖量の増加
アルドステロン
腎臓に作用してナトリウムと水の再吸収を促進させるはたらきがある。
過剰に分泌されると、高血圧症になる。
- 副腎皮質ホルモン
- 体液中の塩類のバランスを調整
ノルアドレナリン
感情的になったり、激しい肉体作業などでストレスを感じたときに分泌される。
心拍数と血圧を上げるはたらきがあり、基礎代謝率の増加をもたらします。
しかし、過剰に分泌すると、パニック障害・うつ病などを引き起こす恐れがあります。
- 副腎髄質ホルモン
- 心拍数と血圧を上げる
アドレナリン
コルチゾールと同様に、ストレス反応のひとつであり、血中に放出されると心拍数と血圧を上げ、血中濃度(血糖量)を上げる作用などがある。
- 副腎髄質ホルモン
- 心拍数と血圧、血糖量を上げる
インスリン
血糖量の安定を維持するための重要なホルモンであり、血糖値を減らす役割があるので、糖尿病治療にも用いられている。
- 膵臓(すいぞう)のランゲルハンス島
- 血糖量の減少
グルカゴン
ペプチドホルモンの一種であり、タンパク質およびアミノ酸の代謝に重要な機能を持つ。
インスリンとは逆に、血糖量を増加させるはたらきがあり、血糖値の低下で糖が必要な時に、肝細胞に作用して、グリコーゲンの分解を促進する。
- 膵臓(すいぞう)のランゲルハンス島
- 血糖量の増加
衛生管理者の労働生理【ホルモン・内分泌】まとめ
過去の問題では、「ホルモン名」・「内分泌器官」・「はたらき」の関係性を文書形式ではなく、箇条書きで問われる形式になっています。
主要なホルモンとそのはたらきを押させておけば、必ず正解できる問題でもあります。
参考までに、各ホルモンを詳しく知りたい方は、Wikipediaへリンクできるようにしています。
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