
労働衛生(有害業務以外)の【管理等】の項目に入ったんだけど、どんな問題が出るの?
このような疑問にお答えしていきます。
- 健康測定、健康増進対策
- 脳血管障害・虚血性心疾患
- BMI・メタボリックシンドローム
こんにちは。
この記事を書いている かとひで です。
私はこんなひと。

- 1975年生まれ、高卒
- 第1種衛生管理者を一発合格
- 製造業で安全衛生に携わること15年
- 現役の衛生管理者
労働衛生【有害業務以外】管理等編では、労働者の健康管理や健康維持についてをテーマに取り上げています。
主によく出題されるのは以下の3つ。
健康の保持増進対策、脳血管障害・虚血性心疾患、喫煙や生活習慣病などが原因とされているBMI・メタボリックシンドロームです。
健康測定・健康増進対策 | 脳血管障害・虚血性心疾患 | BMI・メタボリックシンドローム | |
---|---|---|---|
R2上 | 〇 | 〇 | |
R1下 | |||
R1上 | |||
H30下 | 〇 | 〇 | |
H30上 | 〇 | ||
H29下 | 〇 | 〇 | |
H29上 | 〇 | 〇 | |
H28下 | 〇 | 〇 | |
H28上 | 〇 | ||
H27下 | 〇 | 〇 | 〇 |
H27上 | 〇 | 〇 | |
H26下 |
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労働衛生【有害業務以外】管理等 この3項目は押させておきたい!

労働者に求められる質の高い仕事をするために実施している健康測定などがあります。
健康を管理する上で重要な内容になっていますので、詳しく解説をしていきます。
- 健康測定・健康増進対策
- 脳血管障害・虚血性心疾患
- BMI・メタボリックシンドローム
『健康測定・健康増進対策』 労働衛生【有害業務以外】管理等編

過去出題傾向:
労働者の健康増進対策として、身体的な健康維持を目的とした取り組み内容が出題されている。心の健康についての内容であるメンタルヘルスケアと合わせて押さえておきましょう。
労働者の健康保持増進のための具体的な措置として、健康測定の実施と健康指導があります。
健康測定と健康診断の違いを確認しておきましょう!
- 健康測定 ➡ 健康指導を行うために実施する
- 健康診断 ➡ 疾病の早期発見を目的としている
健康測定は、質の高い仕事をするために、健康指導に使う情報収集を目的としています。
- 生活状況の調査 ➡ 仕事内容、通勤状況、休日の過ごし方、運動習慣、食生活など
- 医学的な調査 ➡ 労働者が質の高い仕事ができるように健康指導を実施する情報源
- 運動機能の検査 ➡ 筋力・柔軟性・平衡性・敏しょう性・全身持久性の検査
<問題>
労働者の健康保持増進のために行う健康測定における運動機能検査の項目とその測定種目との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
(1)筋力 ……… 握力
(2)柔軟性 …… 上体起こし
(3)平衡性 … 閉眼(開眼)片足立ち
(4)敏しょう性 ……… 全身反応時間
(5)全身持久性 … 最大酸素摂取量
〔労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)〕
公表問題 平成30年下期 問34
解答:(2)
解説:
柔軟性の測定には、立位体前屈が用いられる。上体起こしは筋持久力の測定です。
過去問:H30下、H29下~H27上
『脳血管障害・虚血性心疾患』 労働衛生【有害業務以外】管理等編

過去出題傾向:
健康管理の項目の中でこの脳血管障害・虚血性心疾患も出題される頻度は高いです。
現代社会において、生活習慣病は深刻であり、体の不調を理由に仕事が十分にできなくなる場合があります。
そういった社会背景から今後も注目されている項目であることは間違いありません。
<問題>
虚血性心疾患に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)運動負荷心電図検査は、心筋の異常や不整脈の発見には役立つが、虚血性心疾患の発見には有用でない。
(2)虚血性心疾患発症の危険因子には、高血圧、喫煙、脂質異常症などがある。
(3)虚血性心疾患は、狭心症と心筋梗塞とに大別される。
(4)狭心症は、心臓の血管の一部の血流が一時的に悪くなる病気である。
(5)狭心症の痛みの場所は、心筋梗塞とほぼ同じであるが、その発作が続く時間は、通常数分程度で、長くても15分以内におさまることが多い。
〔労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)〕
公表問題 令和2年上期 問31
解答:(1)
解説:
運動負荷心電図検査は、意図的に動悸・息切れを再現する装置です。心筋に血液が十分に行かない状態(虚血性心疾患)がある場合は、心電図に変化がでます。ですので、虚血性心疾患の発見にも有用です。
過去問:R2上、H30下、H29上下、H28下、H27上下
『BMI・メタボリックシンドローム』 労働衛生【有害業務以外】管理等編

過去出題傾向:
BMI・メタボリックシンドロームは過去問ベースからの出題傾向ですと、2年に一度の頻度になっています。
ただ、問題自体は比較的解きやすく、健康診断などでなじみのある内容です。
衛生管理者としては、当然知っておくべき知識ですので、しっかり覚えておきましょう!
・BMIは、肥満の程度を評価するための指標です。
BMIの算出方法は覚えておきましょう!
- 体重をW(㎏)、身長をH(m)とすると
- BMI=W÷H×H=体重(㎏)÷身長(m)×身長(m)
例)身長170㎝、体重70㎏の人のBMIの数値は、70÷1,7×1,7=24,221… ➡ 約24である
・メタボリックシンドロームと診断される条件
- 内臓脂肪の蓄積であり、ウエストサイズが下記の人
- 男性は85cm以上
- 女性は90cm以上
これに加えて、「脂質異常・高血圧・空腹時高血糖」の3つの項目のうち、2つ以上該当したらメタボリックシンドロームと診断されます。
<問題>
メタボリックシンドローム診断基準に関する次の文中の【 】 内に入れるAからCの語句又は数値の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。
「日本人のメタボリックシンドローム診断基準で、腹部肥満( 【 A 】 脂肪の蓄積)とされるのは、腹囲が男性では【 B 】 cm以上、女性では【 C 】cm以上の場合である。」
(1)【A】内臓【B】 85【C】 90
(2)【A】内臓【B】 90【C】 85
(3)【A】皮下【B】 85【C】 90
(4)【A】皮下【B】 90【C】 85
(5)【A】体 【B】 95【C】 90
〔労働衛生(有害業務に係るもの以外のもの)〕
公表問題 令和2年上期 問32
解答:(1)
解説:
日本人のメタボリックシンドローム診断基準で、腹部肥満とされるのは、腹囲が男性では85 cm以上、女性では90cm以上の場合です。
過去問:R2上、H30上、H27下
【まとめ】 労働衛生【有害業務以外】管理等編
- 健康測定、健康増進対策
- 脳血管障害・虚血性心疾患
- BMI・メタボリックシンドローム
労働衛生【有害業務以外】管理等編では、労働者の健康管理や健康維持についてをテーマに取り上げています。
主によく出題されるのは以下の3つ。
健康の保持増進対策、喫煙や生活習慣病、脳血管障害・虚血性心疾患です。
日常的な内容が多いので、取り組みやすいので、ぜひ取りこぼさないようにしておきましょう!
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